未来へのバトン

 夏休みも折り返し地点、子どもたちの宿題の進み具合はいかがなものか…
そんなことを心配しながらも、楽しい日々が過ぎていきます。

 楽しい夏休みのなか、家庭学校へ迎え入れる方々がおります。それは、保育士や社会福祉士を目指す実習生です。学生の夏休みであるこの期間にご依頼が多くあり、複数配属しております。

 実習生にとって、猛暑のなか慣れない環境で一定期間取り組んで行くことは様々な不安や負担があることでしょう。
 しかし、若い今だからこそ学びを深め、吸収できることがたくさんあると思います。何より子どもたちとたくさん関わることでこれまでにない実感があることでしょう。

 有り難いことに、実習修了した学生の方々からは「施設に対するイメージが良く変わった。」、「子どもたちの明るさに救われた。」、「保育士の役割について視野が広がった。」等の感想を頂きます。

 そんな私も十数年前、当施設の実習生でした。その当時の実習指導担当の先生に「実習指導は手間も時間もかかり、現場での仕事と並行していくと面倒が多々ある。しかし、実習指導は我々の“未来の後継者”を育てる大切な仕事なんだ。だから、手を抜かず真剣に取り組むのだよ。」とご教示頂きました。

 時を経て、今や私が実習指導担当… 現場の担当職員らに多大なる協力をいただきながら、少しでも実習生の感性を揺さぶれるように努力しています。
 これからの社会的養護の有り様がどんな風に変化していこうとも、子どもたちのために力を尽くせる人が育っていき手を取り合っていくことを期待して、今後とも取り組んで行きたいです。


HP係 chief